Quick Notetaker
- 作者: Eilana Benish, Mohammad Suliman
- ダウンロード 安定版
- NVDA 互換性: 2019.3 から 2022.1
クイックノートテイカーアドオンは、ノートを素早く簡単に書ける便利なツールです。いつでも、どんなソフトを使っていても、例えばユーザーがビデオを見ていても、zoomやteams、Googleミートでミーティングに参加していても、簡単にスムーズにノートテイカーを開いて、ノートを取れます。素早くノートを作るには、NVDA+Alt+nキーの組み合わせを使って、フロートウィンドウを画面の左上角に表示し、ノートをそこに入力することが出来ます。
作成されたノートは、アクティブなウィンドウのタイトルを持つことも出来ます。そのように、ノートタイトルとしてユーザーが使用していたアクティブなウィンドウ名を持つことで、そのノートの内容がアクティブなウィンドウにて作られたという意味合いを持つことが出来ます。
ノートテイカーダイアログ
ノートエディット領域: ノートテイカー画面を開くと、フォーカスはこのエディット領域にあります。マークダウン形式での記述(HTMLの内容を簡単に生成できるマークアップ言語)もサポートされています。マークダウンについて詳しくは、マークダウンガイドページを参照して下さい。
ノートのプレビュー: HTMLウィンドウでノートを表示します。
コピー: クリップボードにそのままコピーします。
HTMLコードのコピー: ノートを表すHTMLコードをコピーします。マークダウン形式で書く場合に便利な機能です。
マイクロソフトワード形式でも保存する、また、すでに存在する場合に更新するチェックボックス。
保存と閉じるボタン。
変更を破棄したい場合に破棄する破棄ボタン。変更があって、保存されていない場合、本当に終了して変更を破棄したいかどうか、ユーザーに問い合わせる警告メッセージが表示されます。
ノート管理画面
この画面を開く、閉じる
NVDA+Alt+vでノート管理画面が開きます。
エスケープキーまたはウィンドウの下の方にある閉じるボタンでこの画面を閉じます。
ノートリスト
ノートは、以下を含むテーブルリストで整理されています:
ノートタイトル: ノートがアクティブウィンドウタイトルを持たない場合、ノートの1行目がこのリストに表示されるノートタイトルになります。
最後に編集した時刻。
ノートの内容のプレビューテキスト。
ノート管理画面で使用可能なオプション
ノートの閲覧: HTMLウィンドウでノートを閲覧します。
ノートの編集: ノートテイカー画面を利用して、ノートが編集出来るように開きます。
ノートのコピー: ノートの内容をそのままクリップボードにコピーします。
マイクロソフトワードドキュメントを作成: まだそのようなドキュメントがない場合に、このノートの内容を表すマイクロソフトワードドキュメントを作成します。
マイクロソフトワードで開く: もしある場合、このノートに添付されているマイクロソフトワードドキュメントを開きます。
HTMLコードのコピー: このノートを表すHTMLコードをコピーします。マークダウン形式で書く場合に便利な機能です。
ノートの削除: ノートの削除の実行前に警告を表示します。
新しいノート: この画面から新しいノートを作り、ノートテイカー画面に移れます。
設定を開く: ここからもアドオン設定を開けます。
綴じる: ウィンドウを閉じます。
アドオン設定
アドオン設定は、NVDAの設定画面の一部です。これらの設定に行くには、NVDAキー+nを使用してNVDAメニューを開き、設定P > 設定(S)、そして下矢印キーでQuick Notetakerカテゴリまで移動します。
設定画面で出来ること:
ドキュメントディレクトリの初期設定: Quick Notetakerドキュメントが保存される初期ディレクトリを選択します。「参照」ボタンでこのディレクトリのパスを変更出来ます。
ノートに対応するマイクロソフトワードドキュメントを保存する場所を毎回聞く: チェックボックス(初期はチェックなし) - マイクロソフトワードドキュメントが存在する場合に、ドキュメントを保存する場所を選択するダイアログを、保存または更新操作の時に、毎回表示します。
保存または更新の後にノートに対応したマイクロソフトワードドキュメントを開く: チェックボックス(初期はチェックされていない) - ノートにマイクロソフトワードドキュメントがある場合に、保存または更新操作の後に、そのドキュメントを開けるようにする。
新しいノートを作成する時に、アクティブなウィンドウのタイトルを取得する: チェックボックス(初期はチェックされている) - 新しいノートを作成する時に、使用しているアクティブなウィンドウのタイトルをノートが取得します。このタイトルは、そのノートにマイクロソフトワードドキュメントがある場合、そのドキュメントのタイトルにもなります。
ノートテイカーのウィンドウサイズと位置を記憶する: チェックボックス(初期はチェックされていない) - ノートを作成または編集する時に、アドオンがノートテイカーダイアログのサイズと位置を記憶出来るようにします。これにより、次にダイアログを開いた時、前回ダイアログを使用された時と、位置とサイズが同じになります。このダイアログの初期位置は、画面の左上角です。
テキストを自動的に整列(RTL言語に関連): チェックボックス(初期はチェックされている) - ノートを作成または編集する時、使用されている言語に従って、テキストが自動的に整列するかどうか制御します。この機能は、右から左に書く言語に最も関連します。例えば、もし使用言語がアラビア語またはヘブライ語の場合、このオプションが選択されている場合、テキストは右寄せになり、言語が英語またはフランス語の場合、テキストは左寄せになります。
キーボードショートカット
NVDA+Alt+n: ノートテイカー画面を開きます。
NVDA+Alt+v: ノート管理画面を開きます。
画面ごとのキーボードショートカット
画面 | コマンド | キーボードショートカット |
---|---|---|
ノートテイカー | ノートエディット領域にフォーカス | Alt + n |
ノートテイカー | テキストを右寄せ | Control + r |
ノートテイカー | テキストを左寄せ | Control + l |
ノートテイカー | HTMLウィンドウでノートをプレビュー | Alt + r |
ノートテイカー | コピー | Alt + p |
ノートテイカー | HTMLコードをコピー | Alt + h |
ノートテイカー | ノートをマイクロソフトワードドキュメントとして保存 | Alt + w |
ノートテイカー | マイクロソフトワードドキュメントに対応するノートを更新 | Alt + w |
ノートテイカー | 保存して閉じる | Alt + s |
ノートテイカー | 破棄する | Alt + d |
ノートテイカー | ノート管理を開く | Alt + m |
ノート管理 | ノートを閲覧する | Alt + v |
ノート管理 | ノートを編集 | Alt + e |
ノート管理 | ノートをコピー | Alt + p |
ノート管理 | マイクロソフトワードで開く(そのようなドキュメントが存在する場合) | Alt + o |
ノート管理 | 保存したノートのワードドキュメントを作成する | Alt + w |
ノート管理 | HTMLコードをコピー | Alt + h |
ノート管理 | ノートを削除 | Alt + d |
ノート管理 | 新しいノート | Alt + n |
ノート管理 | 設定を開く | Alt + s |
ノート管理 | 画面を閉じる | Alt + c |
設定画面 | ノートに対応するマイクロソフトワードドキュメントの保存場所を毎回聞く | Alt + w |
設定画面 | 保存または更新後、ノートに対応するマイクロソフトワードドキュメントを開く | Alt + o |
設定画面 | 新しいノートを作る時にアクティブウィンドウタイトルを取得する | Alt + c |
設定画面 | ノートテイカーウィンドウのサイズと位置を記憶する | Alt + r |
設定画面 | ノートを編集する時に自動的にテキストを整列する(RTL言語に関連) | Alt + t |
備考
このアドオンにはPandocが付属しています。Pandocは、ドキュメントを異なる形式の間で変換出来る素晴らしいツールです。このツールがなければ、このアドオンは提供しているような機能を提供出来なかったでしょう。Pandocの詳細は、Pandocのホームページを訪問して下さい。
このアドオンはまた、markdown2と呼ばれるPythonマークダウンパッケージにも依拠しています。このパッケージについて詳しくは、パッケージのGitHubページを訪問して下さい。
NV Access, アドオン作者、貢献者に大変感謝いたします。このアドオンの何箇所かは、あなたの働きや努力により触発されたものです。この素晴らしいエコシステムと協働をぜひ続けて下さい。
1.1の変更
- NVDA 2022.1以降への互換性を追加しました;
- ノート管理のノートタイトルの表示のバグを修正しました;
- ドイツ語と中国語の翻訳を追加しました;
- ノートタイトルの表示に関するバグについて詳しく説明すると、前のバージョンは、ノートのテキスト全体がノートのタイトルとして表示される、開発者の意図ではないバグを含んでいました。このバグが修正されました;
- 新しく作成されたノートは、ノートの1行目と同じタイトルとなります;
- 既存のノートについて、ノート管理のノートリストからノートを選択し、「ノートの編集」をクリックし、「保存して閉じる」をクリック出来ます;
- このバグを解決するために、内容の変更が必要なくても、ノートの編集を可能にしました。
1.0の変更
最初のバージョン