Windows Magnifier

作者: Cyrille Bougot
NVDA compatibility: 2019.2.1 and beyond
ダウンロード安定版

このアドオンは、Windowsの拡大鏡を、NVDAで使用しやすくします。

機能

拡大鏡のキーボードコマンドの結果のいくつかを報告出来るようにします。
拡大鏡のコマンドとテーブルナビゲーションコマンドが干渉する場面を減らせるようにします。
拡大鏡の様々な選択肢を切り替えるキーボードショートカットを追加します。
Allow to save and restore the configuration parameters of the Magnifier.
Windowsの拡大鏡にない機能を追加します（マウスでビュー、拡大鏡ウィンドウを最前面にしない）

設定

The setting panel of Windows Magnifier add-on allows to configure how NVDA reacts to native Windows Magnifier commands. You may want to have more or less commands reported according to what you are able to see. The panel also contains an option to modify the behaviour of Windows Magnifier control window.

This panel may be opened choosing Preferences -> Settings in the NVDA menu and then selecting the Windows Magnifier category in the Settings window. The keyboard shortcut NVDA+Windows+O then O also allows to open this settings panel directly.

このパネルには、次の選択肢があります:

ビューの動きを報告: Control+Alt+矢印のコマンドで、ビューを動かす時に報告する内容を調整します。3つの選択肢は:
- オフ: 何も報告されません。
- 読み上げ: 読み上げで拡大ビューが動く方向の位置を示します。
- 音: 拡大ビューが動くと音がし、音のピッチで動く方向の位置を示します。

この選択肢は固定ビューモードには影響しません。

画面の端を報告: Control+Alt+矢印コマンドでビューを動かしている間に、画面の端に着いた時に、何を報告するか調整します。3つの選択肢は: オフ、読み上げ、音です。この選択肢は、固定ビューモードには影響しません。
Volume of the tones reporting the position of the view: allows to define the volume of the tones if you have selected to report view moves or screen edges with tones.
オンオフを報告: チェックされていると、Windows + +またはWindows + Escapeコマンドで拡大鏡をオンまたはオフにする時の、拡大鏡の状態を報告します。
拡大を報告: チェックされていると、Windows + +またはWindows + - コマンドを使った時に、拡大鏡の拡大率を報告します。
色反転を報告: チェックされていると、Ctrl+Alt+I 切り替えコマンドを使った時に、色反転状態を報告します。
ビューの変更の報告: チェックされていると、ビューの種類を変更するコマンド(Control+Alt+M, Control+Alt+F, Control+Alt+D, Control+Alt+L)を使用した時、ビューの種類が報告されます。
レンズまたは固定ウィンドウのサイズ変更を報告: チェックされている場合、サイズ変更コマンド(Alt+Shift+矢印)を使用した時にメッセージを報告します。固定ウィンドウモードでは、高さまたは幅が報告されます。レンズモードでは、今のところ、新しい方向は報告されません。これらのサイズ変更コマンドは、全てのウィンドウズのバージョンで利用可能というわけではないようです; もし使用しているウィンドウズのバージョンで、サポートされていない場合は、この選択肢はチェックしないようにして下さい。
ドキュメントとリストビューで、Control+Alt+矢印のショートカットを、Windows拡大鏡に渡す: 3つの選択肢があります:
- 渡さない: コマンドがWindowsの拡大鏡に渡されず、NVDAの標準の表のナビゲーションを操作出来ます。ドキュメントの表の外で使うと、Control+Alt+矢印コマンドは、「表ではありません」とエラーメッセージを報告します。このアドオンがない時のNVDAの標準の動作です。NVDA+Windows+O、そして矢印で、拡大されたビューを移動出来ます。
- 表でない時のみ: 表またはリストビューで、Control+Alt+矢印コマンドは、標準の表のナビゲーションを行なう。ドキュメントの表の外で使用すると、Control+Alt+矢印コマンドは、標準の拡大鏡ビューの移動コマンドとして動作する。表またはリストビューでウィンドウズ拡大鏡を移動したい時は、NVDA+F2を押してから矢印キーを押す。この選択肢は、Control+Alt+矢印を拡大鏡と表のナビゲーションの両方に使いたい場合の最適な折衷案です。
- 常に: Control+Alt+矢印コマンドは、いつでも拡大鏡のビューを移動します。この選択肢は、表のナビゲートにControl+Alt+矢印を使わない場合に便利でしょう。例えば、NVDAでの表のナビゲーションのショートカットを変更している場合や、表のナビゲーションにEasy Table Navigatorを使用している場合です。
Keep Windows Magnifier command window always on top: If unchecked, the Magnifier's control window will not be kept always on top of other windows.

このアドオンにより追加されるコマンド

拡大鏡のもともとのコマンドに加え、このアドオンは追加のコマンドを提供します:

拡大鏡の選択肢を設定ページを開かずに操作するコマンド。
このアドオンに特有のコマンド。

これらの追加のコマンドは全て、拡大鏡レイヤーコマンドNVDA+Windows+Oを通してアクセス出来ます:

NVDA+Windows+OそしてC: キャレット追跡のオンオフ切り替え。
NVDA+Windows+OそしてF: フォーカス追跡のオンオフ切り替え。
NVDA+Windows+OそしてM: マウス追跡のオンオフ切り替え。
NVDA+Windows+O then T: Toggles on or off tracking globally. When tracking is toggled on again, it is set to the last active tracking configuration before tracking was toggled off.
NVDA+Windows+OそしてS: スムージングのオンオフ切り替え。
NVDA+Windows+O then R: Switches between mouse pointer tracking modes (within the edge of the screen or centered on the screen); this feature is only available on Windows 10 build 17643 or higher.
NVDA+Windows+OそしてX: テキストカーソル追跡モードの切り替え(画面端または画面中央); この機能はWindows 10ビルド18894以降のみで使用可能。
NVDA+Windows+O then shift+P: Saves the current configuration parameters of the magnifier to NVDA's configuration.
NVDA+Windows+O then P: Restores the current configuration parameters of the magnifier from NVDA's configuration. If no configuration parameters has been previously saved to NVDA's configuration, the default configuration parameters of Windows Magnifier are restored instead.
NVDA+Windows+Oそして矢印: 拡大ビューの移動。
NVDA+Windows+OそしてV: マウスカーソルを拡大鏡ビューの中央に移動(固定ビューモードではこのコマンドを使用出来ません）。
NVDA+Windows+O then W: Switches on or off the mode allowing to keep Windows Magnifier's control window always on top of the other ones. This feature is only available for installed versions of NVDA.
NVDA+Windows+OそしてO: Windows Magnifierアドオン設定を開く。
NVDA+Windows+OそしてH: 拡大鏡レイヤーコマンドのヘルプを表示。

それぞれのコマンドの初期直接ジェスチャーはないですが、希望する場合、入力ジェスチャーダイアログで通常のように設定出来ます。同じように、拡大鏡レイヤーへのアクセスジェスチャー(NVDA+Windows+O)を修正または削除出来ます。ただし、拡大鏡レイヤーのサブコマンドのショートカットキーの修正は出来ません。

拡大鏡のコマンド

以下の拡大鏡コマンドの結果が、このアドオンで、設定に従って報告されます:

拡大鏡開始: Windows + + (アルファベットキーボードまたはテンキー)
拡大鏡終了: Windows+Escape
拡大: Windows + + (アルファベットキーボードまたはテンキー)
縮小: Windows + - (アルファベットキーボードまたはテンキー)
色反転切り替え: Control+Alt+I
固定ビュー選択: Control+Alt+D
全画面ビュー選択: Control+Alt+F
レンズビュー選択: Control+Alt+L
3つのビュータイプを循環: Control+Alt+M
キーボードでレンズのサイズを変更: Shift+Alt+左/右/上/下矢印　備考: ドキュメントにはないようですが、このショートカットはWindows 10 2004のような最近のウィンドウズのバージョンでは取りやめになったようです。
拡大ビューの移動: Control+Alt+矢印

以下もまた、拡大鏡の他のコマンドです（参考情報）:

Control+Alt+マウススクロールホイール: マウスのスクロールホイールを使って拡大、縮小します。
Control+Windows+M: 拡大鏡の設定ウィンドウを開きます。
Control+Alt+R: マウスでレンズのサイズを変更します。
Control+Alt+スペース: 全画面ビューを使用中に、デスクトップ全体を素早く表示します。

拡大鏡のもともとのコマンドは変更出来ません。

備考

インテルのグラフィックカード搭載のコンピューターでは、Control+Alt+矢印(左/右/上/下)は、画面の向きを変更するショートカットでもあります。これらのショートカットは初期状態で有効になっていて、ウィンドウズ拡大鏡のビューを動かすショートカットに干渉します。拡大鏡に使用するには、これらを無効にする必要があります。これらはインテルコントロールパネルまたはシステムトレイにあるインテルメニューで無効に出来ます。
ウィンドウズのバージョンによっては、Alt+Shift+矢印は、ウィンドウズ拡大鏡の、拡大ビュー(レンズまたは固定)のサイズ変更のショートカットです。拡大鏡が動作している時(全画面モードでも)、これらのショートカットは拡大鏡にキャプチャーされ、NVDA+F2を先に押した時でも、アプリケーションに渡されません。現在のアプリでこれらのショートカットを使うには、拡大鏡を終了し(Windows+Escape)、その後再び開く(Windows
- +)必要があります。例えば、MSワードで、タイトルのレベルを減らす時:
  - Windows+Escapeを押して拡大鏡を終了する。
  - Alt+Shift+右矢印を押して現在のタイトルレベルを減少する。
  - Windows + +を押して拡大鏡を再び開く。
ウィンドウズの拡大鏡の機能とショートカットについては、次のページを参考にすると良いでしょう:
- 画面上の物を見やすくするために拡大鏡を使う
- アクセシビリティに関するウィンドウズキーボードショートカット
このアドオンは、マルチスクリーン環境ではテストしていないので、その環境ではいくつかの機能が動作しない場合もありえます。もし、マルチスクリーン環境をお使いで、サポートしてほしい場合、その実行のために、連絡を下さい。
また、このアドオンのGitHubページやeメールで直接、お気軽に連絡を下さい。

変更の履歴

Version 3.5

Prepares compatibility with NVDA 2024.1.
Addresses potential security issues related to GHSA-xg6w-23rw-39r8 when using the add-on with older versions of NVDA. However, it is recommended to use NVDA 2023.3.3 or higher.
Note: From now on, translation updates will not appear anymore in the change log.

Version 3.4

The "move mouse to view" command works again
ローカライズを更新しました。

Version 3.3

Compatibility reduced to NVDA 2019.2.1 and beyond. The last compatible versions with NVDA 2018.3 are the 3.2 (partially compatible) and 1.1 (fully compatible)
Fixed a bug in the settings panel with NVDA 2019.2.1.

Version 3.2

Removed the dev channel.
ローカライズを更新しました。

Version 3.1

Fixed an issue preventing the Magnifier's command window from being restored on top.
Fixed an issue preventing the add-on to run on NVDA 2019.2.1.
ローカライズを更新しました。

Version 3.0

Pressing the zoom buttons in the Magnifier window (with the keyboard) now reports the new zoom level.
The parameter controlling if Magnifier control window remains always on top is now stored in configuration; this means that this parameter is remembered when restarting NVDA and can be enabled or not depending on the active profile.
Fixed a bug causing unexpected screen curtain de-activation when using move to view or move view commands.
Option alwaysOnTop setting will now be honoured also when changing magnification mode.
Added ability to save and restore Windows Magnifier's config in NVDA's config.
Compatibility with NVDA 2023.1.
Clarify which type of tracking is re-enabled when tracking is toggled on again.
ローカライズを更新しました。

バージョン2.0

Windows Magnifierレイヤーで、ビューを矢印で動かせるようになりました。
拡大鏡のコマンドウィンドウを常に最前面にするかしないかを選べるようになりました。
「画面の端を報告」機能を追加しました。
ビューを動かすコマンドを使っている時の音の音量設定。
ビューモードの報告とマウスでのビューコマンドがレンズモードでサポートされました。
NVDA 2022.1との互換性。
スクリプト呼び出しにて、拡大鏡が動作していないと誤って報告されることがあるバグを修正しました。
このリリースは、appVayorに代わり、GitHubアクションにより行われました。
ローカライズを更新しました。

バージョン1.1

ローカライズを追加しました。

バージョン1.0

最初のリリース。

https://github.com/CyrilleB79/winMag/releases/download/V1.1/winMag-1.1.nvda-addon

https://github.com/CyrilleB79/winMag/releases/download/V3.2/winMag-3.2.nvda-addon

https://github.com/nvaccess/nvda/security/advisories/GHSA-xg6w-23rw-39r8#event-132994